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封印作品

チッタさんにおすすめいただいて「封印作品の謎」という本を読みました。
2004年に出た本なので読んだことのある方もいらっしゃるかと思いますが
ウルトラセブンや怪奇大作戦などと一緒にBJの「植物人間」と「快楽の座」がなぜいまだに読むことができないのかを取材されたものです。

おかげさまで私は両方とも読むことができたので
読んだ身としてはこの2作品はこの前のBJベスト40に選ばれることはないんじゃないかと思うのですが
例えば私はまだ「緑柱石」は読めてないのでこれはぜひ読んでみたいと思うように
やはり読んだことのない作品は読んでみたいと思いますよね。

問題になったのは「ロボトミー」という手術だったようです。
このロボトミーという手術に反対する人たちが
手塚治虫という有名人に対して抗議した。
またそれが東大紛争まで絡んで
なんだかとばっちりのように感じてしまいました。

だいたいBJが行った手術はロボトミーではなくて、
この言葉さえ使わなければ話は全然違ったのかなあ・・
この言葉を使った「ある監督の記録」は病名、手術内容を変えて「フィルムは二つあった」として掲載できたけれど
ロボトミーに反対する人たちは当時の精神科の状況を憤っていたこともあって
脳の手術が大きな割合を占める上の2作品は封印することになったようだと。

最後のほうで手塚先生を取材された方が
 手塚先生の謙虚さに申し訳ない気がした。ああいう方を委縮させるような動きはどうかと思う。
 抗議した人たちもきちんとブラック・ジャックを読んでなかったんじゃないか。
 ちゃんと読んでいたらこんな抗議なんかしませんよ。
と書いてらっしゃいました。
やがて手塚先生はあまりに制限や制約の多さに描きようがなくなった、とBJの連載を終了してしまいます・・
もったいないというか残念無念です・・・

以前黒人表現についても手塚作品は抗議を受けてしばらく当該作品の出荷を停止、
1年後に全作品に外国人の描き方に対する注意書きをつけて出荷を再開したそうです。
この2件もこういう対応でなんとかならないものかと思うのですが・・・

ただ、手塚作品については未収録作品が多いのはみなさんご存じの通りで。
 先生はたくさん書いて、その中からいいものを選んでいく
ということで陶芸家が気に入らない作品は叩き割っちゃう、そんな感じでしょうか。
でも今そんな作品もどんどん読むことができてますよねー・・

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