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「ある監督の記録」「死に神の化身」

今日はファン大会ですね~。
行けないものでちょっと気合を入れて?記事を書きたいと思います。
某様のおかげさまでチャンピオン誌上掲載の「ある監督の記録」と「死に神の化身」を見せていただくことができましたので感想を↓に書きたいと思います。
完全ネタバレとなってます。すみません。

まずは第153話「ある監督の記録」単行本では「フィルムは二つあった」から。
病名が変更になった、と聞いていましたが、
チャンピオン誌上では監督の息子さんは脳性マヒで、現実にある病気(しかも少なくはない)を扱うことの難しさみたいなものを感じます・・
手塚先生にしてみれば、描きたいのはその病気の治療法などではなく、息子の病気を治したい父親が映画監督だったら、
という物語なのでしょうから、雑誌掲載時の治療法や表現が問題なのなら描きかえます、ということなのでしょうね・・
だからこの話の場合病気の治療法やセリフ以外はほとんど変更点はありません。
変更点を特に上げると

手術の場面で単行本では「辰巳先生・・・・今度はおまえさんたのむよ」
チャンピオン誌上では「アフリカではまったく偶然に成功した・・今度は?」
となっています。単行本のセリフはより単行本の題名を印象付ける気がします。
こう並べてみるとただこういう話が描きたかっただけなんだ、っていうメッセージにも聞こえたりして・・気にしすぎかな^^;

映画終了後完治した息子が無言で両手をあげている場面が
チャンピオン誌上では「ぼ ぼくはもうだんだん 手足がふるえなく なってきました・・ 
    ぼくは自分ではっきり治っていくのが 人並みのからだになっていくのがわかります!」
これはね・・難しいですよね・・ほんとにこんなふうに治ったら!!って思っちゃうかもしれないですよね・・・
この話は変更せざるをえない、というのはわかります・・・

・・しかしこの話、たしかアニメではピノコが馬鹿な子どもみたいに描かれていていやだったなあと思い出したりして・・
せっかくの辰巳先生登場のお話なのにな~
原作では両方とも寂しげなBJの後姿が印象的なのは同じです・・・


ではもう一つ。第46話「死に神の化身」単行本では「恐怖菌」を。
明らかな変更点は以前コンビニ本で出てるのでご存知の方も多いと思います。
チャンピオン誌上ではこの話がキリコさん初出なので自己紹介的セリフがあります。

「ブラック・ジャックとは君かね おれはドクター・キリコだ 名前は知ってるだろう」
「ドクター・キリコ・・「死に神の化身」といわれた悪名たかい軍医」
「死に神の化身」か おれの部下がつけた名前だ」
「この男はざんにんで冷酷な殺し屋ですよ」
「なおして役に立ちそうな病人はかならずなおす そのかわり なおしても 役に立たんやつは えんりょなく殺す!」
「どうしてかれがいるんだ?わたしの手術に関係あるのかね」
「オホン!!ブラック・ジャック先生 ドクター・キリコもわれわれが契約し ここへ招いた名医ですぞ」
「おおいにあるのでね ブラック・ジャックくん」
 それは患者を見ればわかるさ」
「患者はどこだ?」

・・同じセリフになったらやめようと思ってたのにこんなに長くなっちゃった^^;
このときのキリコさんはエラソーですね~
しかも「ブラック・ジャックくん」ですって^^
先生をくんづけで呼んでますよ~「ふたりの黒い医者」では呼び捨てなのにね^^

単行本ではあしゅら丸で細菌兵器に感染、となっていますが
チャンピオンでは原子力船ムツゴローで原子炉から放射能灰が多量にもれたことになってます・・・
今これを読むことになんだか驚いてしまいます・・これ何年前に描かれたものだっていうの、
こんな前からこんな話描いてらっしゃるっていうのに・・・!

・・話を戻します。患者を診て。
放射能症を治す方法はない、いくらわたしでもむりだ、とBJ。
「わたしがむりだといえばドクター・キリコがかわるのか?」
「そうだ むりなら手をひいていいんだよ あとはおれがひきうけることになってるのさ」
「すると殺すのか!?」
↑このセリフ、単行本では「ドクター・キリコ おまえさんの見立てではどうだね?」ってなってます。
同じコマなのに随分とセリフが違って、もとのセリフを読むとこの表情はこのセリフだな~って思いますね・・

「おれは野戦病院にいた時も決して「殺す」なんて気はなかったよ
 どうしようもない負傷者は苦しませるよりむしろ らくに死なせてやったんだ 「安楽死」だよ
 人間は「死」の楽しみもときにはひつようなもんでねえ
 なおるみこみのない患者 みよりのないおいぼれ 世の中がいやになった自殺希望者・・・
 みんなおれがらくに死なせてやったよ 「殺人」にはぜったいならない方法でね フフフ」
 ー中略ー
「わたしはあんたのようなやり方は好かん!!」
「きらわれて光栄だな先生 ま どっちもどっちだ・・・」

キリコさん初出なので説明も少々長めですね。
このころは「自殺希望者」も安楽死の対象だったんですね。
死の楽しみ、かあ・・このへんが私には理解できないところです・・・

患者はひどい状態ですが
「だが なんとかしなければこの人間は 
 あの死に神が殺すことになるンだ!」
とがんばるBJ・・v
むだ骨かもしれない→不安→希望、という流れは単行本と同じです。

上からの命令でキリコに切り替える、と言われてから。
「わかったぞ・・・患者の口をふさぎたいんだな・・放射能症のことをヤミへほうむりたいんだ!!
 き・・きみたち役人は・・・人間の感情が・・いったいあるのか」
「上からの命令でごんす」
「お約束ののこり五千万円です」
「上からの命令でごんすか!!」フンッ

ここ、役人の冷徹さが感じられてよけいラストがスカッとする感じがします。
そしてこういう真面目な流れで手塚先生は照れちゃうんでしょうね~^^

ラストのBJのセリフは
「できることなら生きのびろよ できなければ・・・・・・・・・・・・・」
となっています・・・
そしてコマの横のアオリは
<対照的なアウトロー医師二人。ジャックはあくまでも生命を重んじ、キリコは自己流を貫徹する。>
となっていました。
このころはBJのことジャック、って表記してたんですね。ちょっと違和感感じますね^^;


今回2つ見せてもらって、「ある監督の記録」は改変もしょうがないかなと思いますが、
「死に神の化身」はどこがあかんかったのかな?と思ったり・・
まあこのキリコさんは強烈なキャラではありますが・・人物設定を練り直したかったのかな?
放射能うんぬんがあかんのかな?
題名からいって、チャンピオンの題名はキリコさんを描きたかったって感じで、単行本のはそれが薄れてますよね。
あちこち配慮したり色々考えないといけなかったり、ってことなのかな・・
ブラック・ジャックはそういうのがいっぱいあってだんだん病気は描けなくなって怪我しか描けなくなっていったとか聞きました。
そういう配慮も必要なのでしょうけど、もっともっとBJを読みたかったなあと思います・・・!



おかげさまで久ーーしぶりに「BJ語り(原作)」のカテゴリを更新することができました^^
某様どうもありがとうございました・・・!

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